関生弾圧許さない

関西生コン弾圧、論告求刑にデモ

連帯労組関生支部は、工事現場を巡回し、法令違反の工事があればその改善を工事施工業者に要求するというコンプライアンス活動に取り組んできました。ところが、その活動が、工事を妨害したなどとして逮捕・起訴され、4年以上にも渡る長期裁判が大津地裁で続いています。検察は「軽微な違反に難癖」と関生支部組合員を犯罪者にしたてようとするだけでなく、組合脱退を執拗に迫るなどの不当労働行為も働いています。検察側証人として多くの工事現場責任者等が出廷し、「嫌がらせを受けた」と証言しましたが、関生支部から違法と指摘された工事等については、実際に違法であったことを認めざるを得ませんでした。裁かれるべきは、違法工事を指摘し改善を求めた関生支部組合員ではなく、違法工事を行なった工事施工業者ではありませんか。

滋賀地裁での公判も最終盤を迎え、9月13日、論告求刑公判が行われました。

 公判は13時15分、裁判後の報告集会を14時頃から行い、16時から裁判所を包囲するデモ行進を行うという予定でした。
 しかし、検察が3時間以上もかかって書面を読み上げたため、報告集会を予定していた14時はおろか、裁判所包囲デモのスタート時刻である16時になっても弁論が終わらず、16時から傍聴者を待たずにデモスタートととなりました。

 デモは、吉田美喜夫立命館大学名誉教授や生コン支部副委員長が先頭に立って、滋賀県教育会館駐車場から総勢120人が「正当な組合活動を犯罪にするな」等声を上げながらデモをスタートしました。
 ヘアピンのように折り返して、裁判所東口を2回、正面を1回通り、まさに包囲デモとなりました。デモ隊の声は確かに裁判の公判廷に届いたとのことです。
 
 JR大津駅前で、弁護団の報告で聞いたところでは、湯川関生支部委員長に懲役8年の実刑をはじめとする極めて重い求刑がなされました。しかし、別の裁判で無罪となっている事件を無理やり罪状としたり、証拠の引用も極めてずさんな主張になっているとのこと。湯川委員長からは、「悪い事は、何一つやっていない。欧州では当然の組合活動を認めようとしない。我々は決して負けない。」と力強い決意表明がありました。

 10月24日の公判で全面的に反論して結審となります。

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