
本日、私たちはACC日本語学院(福沢麗加院長)前において、不当な契約期間途中での解雇に抗議する宣伝行動を実施しました。雇用問題というシリアスで切実なテーマを扱う抗議行動ではありましたが、登校してくる生徒たちの表情には温かな笑顔も見られ、現場は非常に印象的かつ有意義な雰囲気に包まれました。
朝のキャンパス前に現れた恐竜と、生徒たちとの温かい交流
今回の宣伝行動ではチラシの配布こそ行いませんでしたが、現地で最も大きな注目を集めたのが、真っ赤な恐竜の着ぐるみによるユニークなパフォーマンスです。「不当解雇撤回!組合員を職場にもどせ」と書かれた力強いプラカードを掲げ、青くたなびく労働組合ののぼり旗の横に立つ恐竜の姿は、校舎へと向かう生徒たちの視線を一手に集めました。
一般的に労働争議や抗議活動と聞くと、重苦しく物々しい雰囲気を想像されがちです。しかし、この恐竜の存在が現場の緊張感を一気に和らげ、通りかかる生徒たちの多くが微笑んだり、驚きつつも手を振ったりと親しみのこもった反応を返してくれました。生徒たちに不要な圧迫感や不安を与えることなく、いま職場で何が起きているのかという社会的な問題意識を柔らかく伝える、非常に効果的な取り組みとなりました。
契約期間途中での不当な解雇——浮き彫りになる学校側の恣意的な主張
私たちが今回このように声をあげている背景には、ACC日本語学院(運営:株式会社K・Sあさひ)による極めて不当かつ法的に容認できない解雇手続が存在します。
当該の組合員は、2025年1月からアルバイトとして勤務したのち、その真摯な働きぶりが評価されて2026年4月1日より雇用期間を2027年3月31日までの1年間とする契約社員(常勤)として新たに労働契約を結びました。ところが、勤務開始からわずか2か月足らずの5月末、学院側は突然「溜め息が多い」「雨の日に自転車で移動する際になぜ傘を持っていかないのか」といった、およそ労働条件の変更や雇用終了の根拠とはなり得ない理不尽な理由を挙げ、7月からのアルバイトへの降格・変更を一方的に迫ってきたのです。
組合員がこの不利益変更を拒否すると、学院側は「試用期間中の本採用拒否」あるいは「合意退職が成立している」などと主張を二転三転させ、2026年6月末をもって一方的に出勤を拒否し、雇い止めるという暴挙に出ました。
労働契約法第17条第1項において、「使用者は、有期労働契約について、やむを得ない事由がある場合でなければ、その契約期間が満了するまでの間において、労働者を解雇することができない」と厳格に定められています。有期契約の途中解雇に求められる「やむを得ない事由」とは、無期雇用の解雇よりもさらに厳密かつ高度な必要性が求められるものであり、到底今回のケースには該当しません。
学院側が主張する「業務の不履行」や「在留資格書類の不備」といった点についても、業務上の指導や補佐で十分に対応可能な軽微なものや、組織全体のチェック体制の問題を特定個人の責任に転嫁しているものに過ぎません。さらに、試用期間制度の乱用によって期間途中の契約解雇を正当化しようとする学院側の姿勢は、有期雇用労働者の雇用安定を脅かす著しい不当労働行為と言わざるを得ません。
組合員の権利と生活を守り抜くために——粘り強い争議の継続
今回の行動は、契約期間を残したまま不当に職を奪われた組合員の名誉と回復、そして労働者としての当然の権利を守り抜くためのものです。契約期間中の解雇は、単なる労働条件の問題にとどまらず、個人の生活基盤そのものを根底から崩壊させる極めて深刻な人権侵害です。私たちは学院側に対し、このような不法な解雇措置を直ちに撤回し、2027年3月末までの労働契約に基づく就労の継続を強く求めています。
恐竜の仮装というユニークで柔らかなアプローチを通じ、私たちは争議の存在と解雇の不当性を、現場に通う多くの生徒たちへしっかりと伝えることができました。相手を過度に威圧することなく、しかし主張の根幹は決してブレさせずに現場へ声を届けることの大切さを実感した一日となりました。
今後も私たちは、団体交渉の場や街頭活動を通じて学院側の不誠実な対応を追及し、不当解雇の撤回と誰もが安心して働ける健全な職場環境の実現を目指して、粘り強く闘いを進めてまいります。








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