東リ㈱の偽装請負・違法派遣許さない

東リ裁判、会心の証言

 3月9日、大阪高裁で東リ偽装請負事件の第4回控訴審が開かれた。この日の裁判は、一審の地裁も含め、一連の裁判の中で、最も大きな山場となる証人尋問であった。

異例の証人採用

実は控訴人から選ばれた証人は、一審でも採用されているので、高裁で重複して採用されるのは異例のことなのだ。半ば諦めの気持ちで臨んだ第3回控訴審で、裁判長は「書面がたくさん出て、陳述書でも詳しく述べられているけれど、本人から話を聞きたい」と、偽装請負の実態解明に前向きな姿勢を見せ、私たちの予想を覆し証人尋問を決めた。このチャンスを生かそうと、私たちL.I.A労組控訴人と弁護団は気合を入れて、証人尋問の準備をした。当日の朝ギリギリまで尋問内容の詰めが続いた。私たち、そして東リ側も裁判日直前まで、新たな証拠や準備書面の応酬となっていたからだ。

会心のでき

 証人はL.I.A労組副委員長の有田、主尋問は私たち控訴人弁護団の若手のホープ、安原邦博弁護士が行った。主尋問20分、反対尋問20分の計40分の短い時間だった。主尋問の目的は東リが私たちが働いていた請負工程を、実際は東リが自社の工程と同じように、その一部として伊丹工場に取り込んでいることを示すことだった。短い時間に多くの内容を詰め込んだが、意図していたことを上手く裁判官に伝えることができたと思う。弁護団も満足げであった。報告集会で弁護団長の村田浩治弁護士は「これで偽装請負が認められないなら、裁判で偽装請負が認められることはないだろう」と語ったくらいだ。

的外れに終始

 一方、反対尋問の東リ代理人からの質問は、主に請負会社の労務管理についてで、請負会社が独自に残業許可や人員配置をしており、独立した事業者であるということを印象付けようとした。しかし業務についての質問は、的外れなことばかりだった。

 さて今回の裁判でも約40名の支援者が集まってくれた。コロナによる人数制限のため、半分以上の人たちが法廷には入れなかった。しかしそこで帰ることもなく、報告集会まで残ってくれた。法廷に入れないとわかっていても、支援に駆けつけてくださる方々に、私たちL.I.A労組一同は感謝の気持ちで一杯だ。裁判は、次回期日に結審となる。あとは判決を待つだけだ。

次回:5月20日(木)15時20分 大阪高裁 別館8階82

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