裁判所の職員にビラを配布

 9月2日、東リ偽装請負事件の控訴審がありました。何としてでも神戸地裁の不当判決を覆し、逆転勝訴しなければならないと、まずは朝8時から大阪高裁(地裁)の前で、公正判決を求めるためにビラまきを行いました。 

3月13日に神戸地裁(泉薫裁判長)から出された判決は、結論ありきの「偽装請負は認定しない」というものでした。証拠がなくても東リの主張は受け入れ、私たちの証拠を元にした主張は退けるという泉薫裁判長の姿勢は、法の番人として資質を疑わざるを得ないものです。 

 このようなデタラメな判決が高裁でも繰り返されると、派遣法40条の6の立法主旨である労働者保護は夢のまた夢、それどころか、益々労働者の権利侵害は進んでしまいます。 

 そのような権利侵害を防ぐため、逆転勝訴の思いを込め、当該と支援者、総勢17人が公正判決を求めるビラを、裁判官及び裁判所の職員に手渡して行きました。ビラは1時間で約400枚配ることができました。ある人が言うには、「裁判所の職員は、昔はもっと受け取りが良かった」とのことでしたが、東京から来た支援者は「大阪は裁判所の人はビラの受け取りが良いですね」と言っていました。地域性の違いはあるとは言えど、これでもまだ大阪は反骨精神が残っているのかなと思えるエピソードでもあると思います。 

 さて控訴審には、40名を超える支援者が傍聴に来ていただきました。連帯ユニオン関西地区生コン支部、関西ゼネラル支部、郵政産業労働者ユニオン、全港湾名古屋支部日興サービス分会、なかまユニオンの仲間たち等です。ですがコロナ禍のため、法廷には13人しか入られず、東リ側が3人来ていたので、控訴人の私たちの方は10人でした。皆さんにはご理解頂いているとは思えど、入れないことについては、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。「コロナウイルスは早く消えてしまって欲しい。」 

裁判後の報告集会(大阪弁護士会)

 裁判が始まって、一発結審にならないかとヒヤヒヤしましたが、冒頭から裁判長は、東リの代理人に対し、矢継ぎ早に質問を浴びせ、次回までに詳しく以下の主張をまとめるよう要求しました。これで一発結審は無くなったと安心しました。 

 一つ目は、2017年3月、契約を請負から派遣に切り替えた時に、指揮命令がどのように変わったか。 

 2つ目は、請負工程と他工程の派遣者に対する指揮命令の違い。 

 3つ目は、請負代金の決め方について。(材料は請負業者が購入するものだが、一審で東リは、各材料メーカーと値段交渉を行い、取引量を大きくすることで量的アドバンテージを引き出すことができたために、請負業者の分も材料を一括購入し、請負代金決定の際に、その分を斟酌していると主張している。) 

 一方、私たち控訴人らに対しては、派遣法40条の6について、裁判長は受け入れ企業の違法性の認識、派遣法を逃れる意図があったかについて、立法過程の妥協の産物と言及しながら、それを踏まえた上で、その点について明確な主張を求めてきました。ここを越えない限り、直接雇用も認められないので、まだまだ厳しい状況にあることは間違いありません。 

勝利できるように、次回期日にも沢山のご支援を頂きますようによろしくお願いします。 

 次回期日 10月23日(金) 11時30分 

原告団5名が勢ぞろい