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第38回コミュニティ・ユニオン全国交流集会 in あいちを開催


排外主義と格差社会に立ち向かうユニオン運動の展開と連帯の構築
2026年10月11日(日)から12日(月・祝)の2日間にわたり、岡谷鋼機名古屋公会堂において「第38回コミュニティ・ユニオン全国交流集会 in あいち」が開催されました。81団体313名の参加でした。爽やかな秋空のもと、全国各地の職場や地域で活動するコミュニティ・ユニオンの仲間が一堂に会しました。参加者はそれぞれの現場で直面する課題や闘いの成果を報告し合い、多様性を尊重しながら共に未来を切り拓くための固い連帯を確認しました。

  1. 開会行事と各地の切実な闘いの報告
    集会の冒頭では、来賓として東海労働弁護団団長の高梨弁護士および中小労組生活ネットワークの鳥居事務局長から心強い挨拶が述べられました。続いて行われた特別報告の場では、各地の現場で巻き起こっている切実な労働争議や人権擁護の取り組みが提示されました。名古屋ふれあいユニオンによる愛知学院昇進差別事件の闘いや、静岡ふれあいユニオンによる富士宮市社会福祉協議会での闘いが報告されたほか、ふれあいユニオン多摩美術大学支部の取り組みや下町ユニオンの理研工業労災事件に対する闘いなど、多岐にわたる権利擁護の報告がなされ、会場からは温かい拍手が送られました。また、文化行事としてラッパーのKNIさんによる労働者ラップが披露され、力強い言葉と感情豊かな表現によって参加者は深く聞き入っていました。
  2. 記念講演――「外国人排斥と格差社会に立ち向かうユニオン運動を!」
    本集会のメインテーマである記念講演では、2名の講師から現代社会の排外主義や労働問題に対する重要な提起が行われました。

まず岐阜大学准教授の巣内尚子さんは、技能実習生をはじめとする移住労働者が直面している深刻な労働問題や人権侵害、構造的な搾取について論じました。自らの権利のために闘う彼ら・彼女らの苦しみや悩みに深く思いを馳せる必要性を強調し、差別や排外主義に抗うために労働組合が対等な立場で寄り添い、共に闘う連帯の可能性を呼びかけました。

続いて毎日新聞記者の東海林智さんは、労働組合が本来守るべきものは何かという視点から現場の取材事例を交えて提起しました。社会の中には既存の組合とつながることができず、支援が必要でありながら孤立している労働者が多数存在している現状を指摘しました。その上で、単一の職場にとどまらず、地域社会全体でそうした労働者を包摂し組織化していく社会的体制づくりが今こそ必要であると訴えました。

その後、鳥居さんの進行のもとで当事者であるサホウさんとレイラさんが登壇し、海外における過酷な風潮や日本国内での悲痛な体験を共有しました。政府の政策や官製ヘイトによって民族やジェンダーによる分断が煽られている現状に対し、移民と労働者が手を取り合って連帯することこそが排外主義への強力な反撃となり、労働者の声として怒りや喜びを上げていく原動力になるという認識が共有されました。

  1. 多様性に満ちた交流と深まる分科会での議論
    初日集会の終了後にはレセプションが催され、社民党の福島みずほさんや韓国の労働組合からの連帯挨拶が行われました。アトラクションとして披露された朝鮮伝統音楽「ノリパン」の力強い演奏には参加者全体から手拍子が起こり、会場は笑顔と熱気に包まれた交流の場となりました。

大会2日目には計14の分科会が設定され、それぞれのテーマに分かれて深い学習と論議が繰り広げられました。労働時間規制の緩和や裁量労働制の拡大、フレックス制の導入といった労働条件改悪への懸念をはじめ、ハラスメント問題、外国人労働者問題、非正規雇用の是正、賃上げ要求、さらには反戦平和に寄せる取り組みなど、ユニオンが今直面している切実な課題について活発な意見交換が行われました。(なお、各分科会の詳しい議論内容については、同年12月に発行が予定されている機関紙『CUAN』にて掲載される予定です)。

  1. 集会宣言の採択と次回開催地・釧路への継承
    閉会式ではユニオンみえの清水のり子さんより集会宣言案が提案され、満場一致の拍手で可決・採択されました。宣言では、為政者による軍備拡大や労働規制緩和への危惧が示されるとともに、国籍や雇用形態、企業の枠を超えて移住労働者や非正規労働者、高齢者がユニオンのもとに結集して闘うことの大切さが再確認されました。そして、この2日間で得た学びと交流の成果を各地に持ち帰り、新たな実践へ踏み出すことが誓われました。

次回の全国交流集会を担当するユニオン釧路の横田委員長からは、戦争へ向かう社会状況は必ず労働条件の破壊や事故の多発を招くという懸念が語られました。ナショナルセンターの枠を超えたユニオンの役割がより一層大きくなっていることを強調し、来年大自然あふれる釧路で再会しようという呼びかけがなされました。

最後に、全国ネット共同代表である京都ユニオンの笠井弘子さんによる閉会挨拶が行われ、実行委員会の音頭のもと、日本語の「団結がんばろう」とともに国際的な連帯を示す言葉が唱和されました。参加者全員が互いの奮闘をたたえ合い、熱気あふれる集会は無事に幕を閉じました。

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