関生弾圧許さない

武委員長に有罪!しかし、実刑は許さず

 7月13日の午前10時に関生支部武委員長に対する判決が言い渡されるということで、8時30分から大阪地裁前で集会が開催され、9時過ぎからは傍聴抽選のために多くの人が長い行列にならんだ。大阪広域協に動員された人たち約300人と400人を超える関生支部と支援者が傍聴の32席を求め長蛇の列を作った。わがなかまユニオンからも10数名の組合員が参加した。抽選にはずれた大多数の支援者は、地裁前集会に再結集し、判決の結果を待った。関生支部への不当弾圧を許さない実行委員会や支援する会が全国各地で結成され、この日も、関西各地の会からだけでなく、北海道、東京、神奈川、東海など、遠方の会からも参加があり、いかなる判決が出ようとも、闘っていくという決意が表明された。

 2017年12月のストライキが「威力業務妨害」、滋賀県でのコンプライアンス活動が「恐喝未遂」、生コン会社からの会館建設のためのカンパを受け取ったことが「恐喝」等の罪にあたるとして、検察は懲役8年を求刑していた。いずれも正当な組合活動であり、決して罪に問われるようなものではない。しかしこの間、一連の関西生コン事件で不当判決が連続して出されていたことから、実刑判決もありえるという見方が強かった。

 判決は、懲役3年、執行猶予5年であった。明らかに不当判決である。しかし、生コン会社からのカンパを「恐喝」で脅し取ったとする検察の主張は否定され、その「事件」に限れば無罪判決を勝ち取り、5年という長い期間ではあるものの執行猶予付きの判決を出させた意義はあったと感じている。いくら司法が反動化しているとはいっても、広くその内容を知らしめていけば、あまりにもひどい検察のシナリオのすべてを肯定することはできないのである。労働組合の存在意義、とりわけ業界全体の労働条件の改善を求める産業別労働組合の存在意義を、世論に訴えていけば、控訴審で判決を覆すことも可能だと考えている。

武建一委員長

 武委員長は、これからが本格的闘い、今後もストライキで闘う、黙っていては民主主義は破壊されるばかりだと発言された。会社に抗議行動を行えば「威力業務妨害」になるのなら、なかまユニオンも犯罪組織である。今後の闘いがいかに重要かを、判決を聞いて改めて感じている。

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