ボンカレーの大塚食品 内部通報者への報復裁判は、7月5日です。
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7月5日
5月13日、なかまユニオンの組合員がボンカレーの大塚食品に対して、内部通報への報復措置の中止を求めて、損害賠償裁判を大津地裁に起こしました。第1回期日が、7月5日(金)16時から大津地方裁判所で行われます。
7月5日には、原告の組合員が参加し、裁判長に対する意見陳述を行う予定です。意見陳述は、裁判に至った経過、原告の思いを短く述べる機会です。ぜひ、この意見陳述に耳を傾けていただきたい。
異物混入
大塚食品では、受託生産していたポカリスエット等の粉末食品用のポリ袋に入れてあった原料から異物が発見される事件があり、本来使ってはならない非食品用のポリ袋を使っていたことが発覚しました。直ちに親会社や発注元に報告すべきですが、大塚食品は報告を行いませんでした。
実験流し台で小便
また、品質管理室の実験流し台で、男性パート従業員が複数回小便をしているところを複数の職員が目撃する事態が発生していました。しかし、工場長は適切な処置を取りませんでした。
内部通報に報復
組合員は、この2件について滋賀県食品安全監視センターに対して外部公益通報を行い、親会社の大塚ホールディングスにも通報を行いました。
その直後、組合員はその経歴と関係の無い部署に配転されました。勤務時間の3分の2は仕事がなく、自由に出歩くこともできない一人部署で軟禁状態に置かれ、5ヶ月後にうつ病を発症し長期の休暇となりました。
療養後、復職に際して労働組合との団体交渉が持たれ、組合は職場環境の改善を会社に求めました。しかし、会社は完全に拒否。組合員は全く条件の変わらない職場への復職を余儀なくされ、不眠など状態の悪化を招き、今回の訴訟となりました。代理人は塩見卓也弁護士。