組合の行事

ユニオン・カフェで思いを出す

 28日14時、29日10時、14時の3枠で、『ユニオン・カフェ』を事務所で開催しました。気楽に組合員に寄ってもらって交流しようということと、できれば「入ろうか、入るまいか」迷っている人にも来てもらって、組合の雰囲気を知ってもらおうと企画したものです。

 普段は、機能性を追求している事務所ですが、この日はリラックスしてもらおうとテーブルクロスを敷いて、本棚やレターケースにはレースを掛けました。インドで修行したという組合員が本場のチャイとカレーを差し入れてくれました。

 内容は、参加する組合員によって柔軟に変えようということで、なかまユニオンの組合員の動画や学習的な動画をいくつか用意し、自己紹介>動画>交流という大まかな流れだけを決めました。

 一日目は、社労士分会の組合ニュースや団交申し入れ書の案を持って来てもらって、職場の紹介をしてもらいながら、ニュースの内容を練り上げました。ニュースを作るのは初めてという若い組合員は、「ニュース」の文字もなく、見出しは書類そのものでしたが、「何を伝えたいニュースかわからない」「見出しは、週刊誌や夕刊フジのように」など、ワイワイ言い合って、組合員もイメージが湧いたようでした。

 2日目は、無期に転換したけれども身分は「契約社員」のままというシングルマザーと長年職場のいじめを受けて休職中という女性の組合員が来てくれました。休職中の女性は、「私が、この会社で育児休暇を取った第1号だった」と、働きながら子育てをして舐めてきた辛酸を話してくれました。現在は、会社が吸収合併され、吸収された側の社員としても、まだ、正社員から非正規までの細かい身分差別と分断の中で苦しんでいます。

 シングルマザーの組合員は、現在小学校低学年の子どもを育てるために2時間の時短勤務中ですが、男性管理職との働き方との違いに苦しんでいます。組合員が短い労働時間でどう効率良く働くかを考えているのに対して、男性管理職は、「毎日2時間、3時間残業しているんやで」と「労働=長時間働くこと」という価値観から脱却できず、時短勤務の密度の濃い働き方を全く理解しようとしません。加えて無期雇用になったとは言え、非正規雇用で差別的な労働条件を押し付けられています。

 すぐに解決するというものでもありませんが、普段、一人職場に点在している組合員が、顔を合わせて交流できたことに意味がありました。少しでも元気になれたのではないかと思います。

 また、やりたいと思います。

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