国際自動車労組が残業代の支払いを求めていた事件について、本日、最高裁判所で口頭弁論が開かれた。高裁での敗訴判決が逆転する可能性が大きくなってきた。国際自動車は大手のタクシー会社だが、何時間働いても残業代を支払わない賃金システムになっている。一旦残業代を払う形にして、同額を歩合給という項目で控除して、実質的に1円も残業代を支払わないのだ。こういう賃金システムを採用しているのは、国際自動車だけでなく、タクシー業界のいわば常識になっている。その他の運輸業界にも一部広がっている。もちろん労基法違反だ。8年前に原告十数名で始まった裁判は、3次訴訟まで続き200名以上の原告が参加する裁判となった。同種裁判が全国で闘われているし、もし勝利すれば、全国のタクシー業や運輸業の悪しき常識を抜本的に是正する基準が確立する。その影響は計り知れない。弁論では、原告代理人の指宿昭一弁護士が弁論の趣旨を述べ、労組の伊藤委員長が意見陳述を行った。会社側代理人が弁論を述べ、審理は集結し判決日が告げられた。判決は3月30日16時。注目したい。