セクハラ・パワハラ許さない!不当解雇は許さない支援・共闘・連帯活動春闘職場分会・支部の取り組み

解雇、雇止め、パワハラ等、紛争の解決を求める4・26大阪総行動を取組みました

紛争の解決促進行動

 労働組合は、職場の問題解決や労働条件の向上のために、団体交渉を経営側に申し入れますが、まともに団体交渉に応じない企業もあります。もちろんそれは労働組合法に反する違法行為です。そういう場合、救済機関である労働委員会に対して団交拒否あるいは不誠実団交の救済申してを行い、会社に対する行政命令を求めます。しかし、救済命令が確定するまで時間がかかったり、命令が交付されても履行を引き延ばす企業も出てきます。そういう企業に対しては、抗議集会や抗議行動を行って社会的圧力をかけていかなければなりません。その際には、労働組合が共闘することによって行動をより大きくし批判を強めることが有効です。そういう趣旨で、おおさかユニオンネットワーク主催の大阪総行動が、各労組の共闘として取り組まれました。

 4月26日、おおさかユニオンネットワーク春闘大阪総行動第二弾が取り組まれました。朝から、㈱ニホンゲンマ(淀川区三津屋北)ダイハツ(池田市)、日東電工(北区、グランフロント)、三井住友銀行大阪本店ビル(中央区北浜)、社労士法人奏パートナーズ(北区中之島)、ナカノフドー建設大阪支社(西区阿波座)の各社に要請行動を行いました。

ニホンゲンマ工場前

ニホンゲンマ解雇と団交拒否

 朝9時から行われたのは、ハンダ製品を製造販売する㈱ニホンゲンマ(淀川区三津屋北)への要請行動です。職場でケガをして労災申請したら嫌がらせが始まり、最後は解雇されたというとんでもない事件です。なかまユニオンは解雇の撤回を求めて団体交渉を申し入れましたが、同社は、団体交渉に一度応じただけで以降は一切拒否していています。団体交渉での解決の道が閉ざされ、現在大阪地裁で地位確認の訴訟になっています。

 インターホン超しに、争議解決を求めるおおさかユニオンネットワークの要請書を受け取りを要請しましたが、「本社に持っていってください」と受取を拒否。その一方で建物2階からは管理職が無断で撮影をするなど失礼な行動を取っていました。行動参加の各労組が交代で会社と働いている労働者にマイクで呼びかけ、「解雇を撤回せよ」とシュプレヒコールを上げて訴えました。

2階から管理職が

ダイハツの障害者パワハラ雇止め

 引き続いて、池田市のダイハツ本社への要請行動。障害者雇用された労働者が、障害への理解が全くない上司からハラスメントを繰り返し受け、あげくに一年契約一期のみで雇止めにされた、という事件です。北大阪ユニオンが謝罪と雇用継続を求めて争っています。当該組合員は、外国語が堪能で、何か国語かでマイクアピールして外国人労働者も含めて訴えました。

日東電工の子会社つぶし

 昼は、日東電工に対する要請行動。本社はグランフロント大阪に入っています。東証プライム上場、連結決算ベースでは売上高9千億円超・社員27,000人、国内外に89ものグループ会社を持つ堂々たる大企業です。韓国の子会社オプティカルハイテックの工場火災を理由として企業閉鎖し全員解雇しました。労働組合は、全く同じ製品を作っている別の子会社に対して雇用の継承を求めています。工場の留まる労働者の個々人に対して、多額損害賠償請求を仕掛けるなど悪辣な攻撃を仕掛けています。韓国でも金属労組が激しい争議をたたかっており、日韓連帯の闘争として、大阪でも親会社の日東電工本社に対する抗議を続けています。

グランフロントで行動

那須電機鉄工の採用差別

三井住友銀行

 中央区北浜、地下鉄淀屋橋駅近くの三井住友銀行に対して要請行動。港合同労働組合の支部がある昌一金属が民事再生手続きに入り、新たなスポンサー企業「那須電機鉄工」(本社は東京都新宿区、東証スタンダード上場)が組合役員を選別解雇=組合つふししようとしていることに抗議しています。那須電機鉄工の大株主である三井住友銀行に対し、国連が提唱し日本政府も促している「ビジネスと人権」の規範を守り、那須電機鉄工に対し人権侵害の組合つぶしをやめるよう促すよう求めています。

奏パートナーズの退職強要

社労士法人奏(かなで)パートナーズ(北区中之島)。
 労働法の専門家集団であるはずの社労士法人が、こともあろうにパワハラを繰り返し退職届を書くよう強要したという許しがたい事件。気に入らない社員から担当する仕事を取り上げ継続的に虐め、些細な失敗を捉えて、「刑事告訴する」「損賠賠償を求める」「家族にも連絡する」などと弁護士も含めて脅して、退職に追い込んでいくのを常套手段としている社労士法人です。同法事にには大阪府労働委員会から不当労働行為の命令も交付されています。しかし、府労委の命令にも従っていません。連帯ユニオン関西ゼネラル支部が謝罪と職場復帰を求めてたたかっています。当該組合員の女性が大変力強く訴

えているのが印象的でした。

ナカノフドー建設のパワハラ

 最後は、ナカノフドー建設大阪支社(西区阿波座)に対する要請行動。同社は、中堅ゼネコンで、本社は東京都千代田区、東証スタンダード上場。堺市内の工事現場事務所でのハラスメント事件。ワンフロア―の事務所で所長が3人の社員に対してセクハラとパワハラを繰り返し、当該組合員はメンタル疾患に追い詰められ就労不能に陥っています。精神疾患を理由とする労災申請を行っていますが、その結果がでていないことを理由として、同社は労働組合との団体交渉を拒否しています。天六ユニオンが謝罪と補償を求めてたたかっています。

 解決まで行動を積み重ねていきます。

 

 

 

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