福祉・医療職場分会・支部の取り組み

介護報酬の削減なんてとんでもない 介護医療福祉つながる交流会

減らされる訪問介護報酬

 2月15日、なかまユニオンの介護医療福祉つながる交流会を行いました。今回の交流会の前半では、今年の春に予定されている介護保険の報酬改定のことが話題になりました。

 介護で働く労働者の賃金が安すぎるという事は大きな問題になっています。介護保険の報酬が労働者の賃金を安く見積もりすぎていることがその原因だと問題になっています。今回の介護報酬改定では、報酬全体で1.59%の増額となり、施設介護の報酬は引き上げられることになっています。「賃上げのため」だと言われています。ところが、訪問介護の報酬は逆に引き下げられてしまうのです。

 訪問介護の報酬の引き下げにより、ぎりぎりの収入でやりくりしている訪問介護事業所の中には、もうやっていけないのではないかという危機感の声がわきあがっています。厚生労働省は、訪問介護という事業を縮小させようと考えているようです。「終末期は病院よりも自宅で」といううたい文句で介護保険制度が推進されてきたわけですが、ここにきて厚生労働省は大規模な高齢者施設に介護の必要な高齢者をまとめて入所させた方がコストが安く済むと考えるようになってきたようです。本当に許せないことです。

異なる職種の間のギスギスした関係

 交流会の後半では、介護職場で異なる職種の間でギスギスした関係になってしまうことがあるという問題が出されました。

 病院では、医師の指示に基づいて看護師が業務を行い、看護師の指示に基づいて看護助手が業務を行うという、職種間の業務指示の上下関係があります。介護の現場ではそのような上下関係はなく、介護士は看護助手とは違って独自の判断に基づいて業務を行っています。しかし、看護師の中には病院での業務経験の中から、介護士を下に見るような言動をしてしまう人が時々いるのです。

 異なる職種どうしが、お互いに尊重し合いながら業務を行っていくことが大切です。

患者の暴力によるケガに労災を認めさせた

 また、ある病院の看護師からは、患者に蹴られて肋骨打撲のケガをしたが、これを労災だと認めさせたという報告がありました。業務のせいで発生したケガの治療は労災が使えます。職場であいまいにせずに手続きしていくことの大切さを再確認しました。

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