不当解雇は許さない

6月18日、なか卯契約社員解雇事件の第1回弁論が大阪地裁であった(写真は報告集会の様子)。法廷は609号法廷と狭い法廷であったが30名近い支援者が傍聴に駆け付けた。

代理人の中井雅人弁護士

原告が、裁判所に対して以下のような意見陳述を行った。

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私は、更新期限の2020年12月31日を前に、10月30日中に(株)なか卯を解雇されてしまいました。

なか卯は、丼、うどんをメイン商品とする外食チェーンストアです。同社は、正社員250人に対し非正規雇用者が9600人。株式会社ゼンショーホールディングスの連結子会社です。

私は、1年雇用のアルバイトとして5年以上、主に深夜帯で働いてきました。

解雇の原因をさかのぼると、9月22日の深夜帯勤務終了後に引継・要望として残したメモ書きにあったのではないかと私は考えています。そのメモ書きの内容は、「昼・夕帯から夜・深夜帯への引継の完成度が非常に良くないこと」「引継後の従業員に要求するなら、引継前の準備を充実してほしいこと」「上記の事があるのに深夜帯従業員が悪い様に感じさせられて不満に思ったこと」以上の事をメモ書きにまとめて引継として伝えました。これが、責任者や上司(社員)の逆鱗に触れてしまったようでした。

このことによって、1度面談をしたことのある上司から再面談と言われましたが、私はこの方を信用できなかったので躊躇したら、シフトゼロにされてしまいました。(9月23日の事)

 そこで私は、従業員相談窓口を利用して別の上司(初対面)の方と面談をすることになりました。希望を抱いて面談に臨みました。しかし、ひどいものでした。「お前(アンタ)が悪い」の1点張りで、「アンタ、立場わかってるか?」「あんたが俺のことをパワハラだというなら、オレもアンタのことをパワハラって言ってもいいのか?」等言われた後、自分が一方的に悪いという「指導書」にサインしろとまで言われました。1度は拒否しましたが、このままでは勤務できないと思い、謝罪し、サインすることを申しましたが、「反省していない」と言われ、つっぱねられました。

 その後、退職勧告から自主退職強要の数日後、当日解雇されてしまいました。

 解雇後、離職票と解雇理由証明書の発行申請をしましたが、いただけませんでした。そこで、労働組合を頼り、証明書を解雇から4週間後、離職票も2ヵ月後にやっと手に入れることができました。

 私は、この解雇に到底納得ができません。ぜひ、解雇を撤回していただき、元の職場に戻していただきたいと考えています。

 私のような立場の弱い者を守る、最後の砦は、裁判所です。裁判所が、審理を尽くして、公正な判断を下さるようにお願いいたします。

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第2回弁論が8月4日13時30分、大阪地裁809号法廷で開かれることになった。

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