争議あらまし
A組合員は、ハニューフーズグループの一社であるカワトミフーズで、会社の問題を指摘したことから嫌がらせをされ、暴行を受け怪我をさせられました。

コンプライアンス委員とハニューフーズ管理職から、加害者の暴行を含む一連の行為は「問題ない」「ハラスメントはない」との結論を強要され、評価は一時最低にまで下げられ、ボーナス半減、昇給もほとんど無しになりました。ひどい扱いは今も続き、それらの回復を求めています。(詳しくはホームページ内、2025年8月23日掲載分を参照して下さい)
ハニューフーズの押し通す理屈

団体交渉においてハニューフーズ側は暴行に関して「トラブルは両者のいさかいでありお互い様」としています。「A組合員にも非があるから」との事です。
しかし今回、何よりも重要なことは、この理屈によって
加害者が包丁を持ってA組合員を押す、再び包丁を持って詰め寄るといった大事件につながりかねない大変危険な行為や
殴って怪我をさせるという、後に有罪判決の出る犯罪なども、全てうやむやにしてしまい、再発防止策もない事です。
しかもハニューフーズの主張する「A組合員の非」とは、加害者の危険行為に対して抗議している場面の一部を切り取ってのものでした。こちらは写真付きの警察の調書を添えて反論していますが無視されています。
ハニューフーズは、このような理不尽を力ずくで押し通し続けているのです。
私達はこれらに抗議し、改善を求めています。
この理屈の危険さ
お互い様だとトラブルを収めることは日常よくある理屈です。
しかしこれを悪用してしまうと「相手に非があれば自分の行為は容認される」という危険な理屈につながってしまいます。危険である理由を挙げてみます。
①この理屈は、報復や過剰防衛などの正当化につながり、互いの行為が正当化され報復の連鎖に陥る危険性がある。
②この理屈は、自分の行為の法的、道徳的責任を棚上げし、それを相手の落ち度のせいにする典型的な責任転嫁そのものです。
③この理屈は、相手の非によって自分の責任を勝手に軽減してしまい、双方が別々に独立して問われるべき責任を、うやむやにしてしまう。
上記のようにオーバーに言えば、司法の根幹をも揺るがす考え方につながりかねません。少なくとも会社の方針としては不適切であり、ハニューフーズが掲げる行動指針「法令の遵守」にも反するものです。
例えば、よくある交通事故などにおける過失相殺などは、あくまで賠償の金額の相殺であり、行政処分などは相殺されずに両者に科せられます。
責任そのものは相殺されないのです。
あなたに同じ事があったら
「お前にも非があるから我慢せえ!」
このように皆さんの周りでも乱用されている事が有るかと思います。
この理屈で辛い思いをするのは、いつも立場の弱い者です。
どうやって身を守ったら良いか?
この理屈の悪用に納得しない事、押し通させないことです!
この記事が参考になり、少しでもその助けになれば幸いです。1人でも自分の身を守れる人が増えることを願っています。
そして相手が企業なら、ユニオンが助けになります。ご連絡下さい。
また記事の掲載を続けて行きます。
閲覧よろしくお願い致します。







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