セクハラ・パワハラ許さない!パワハラ退職強要

「ようやく止まった時計の針が動きだした」ハンコヤドットコム事件やグループホームハラスメント事件の解決を祝いました

勝利解決に笑顔あふれた9.15新組合員歓迎会

9月15日、恒例となった新組合員歓迎会が、執行委員6名、組合員10名の参加で行われました。組合に加入して間もない方の参加が多かったのですが、久しぶりに顔を見せていただいた方もおられました。

今回は、ハンコヤドットコム事件に勝利した組合員、パワハラ施設長を異動させることに成功した組合員の勝利を祝う会も兼ねていましたので、参加者全員で勝利解決の喜びを共有する時間を持つことができました。松田執行委員手作りのくす玉は、見事に参加者を笑顔にさせました。深江執行委員手作りのチラシ寿司は、祝う会にふさわしい華やかさを添えました。他にも様々な惣菜、フルーツ、お菓子、飲み物がテーブルにところ狭しと並びました。

勝利解決された2人は、なかまユニオンに加入して良かったと喜びを語られました。とてもうれしいことです。2人が理不尽な会社の対応に屈することなく抗議の声を上げられたことが勝利の始まりです。2人に花束が贈呈され、全員が2人に拍手を送りました。

ハンコヤドットコム事件が解決

 突然の定年切り下げ(65歳⇒60歳)や、降格で退職を余儀なくされた事件でしたが、会社側の決断もあり、当該組合員が満足できる内容で解決することができました。その手記を寄せていただきました。

7月25日にハンコヤドットコムから「和解案」の書面が送付されてきました。団交でこちらから提案した和解案が盛り込まれていましたので、私も納得した形で合意することができました。

昨年9月になかまユニオンに加入し10ヶ月ほどで解決できたことは、委員長のたゆまないサポートや、5月8日の本社前抗議行動に参加して頂いた方々のご支援のおかげに他なりません。

なにより、7月5日の定期総会で多くの組合員の皆様からも勇気を頂けたことも、今回の和解の原動力となったと思っています。たまたま総会の3日後に団交の開催となりましたが、総会で「経過報告」発表にて「自分なりに納得できる内容を勝ち取れるまで闘い続ける」と皆様の前で宣言したことが団交でのやり取りにも十分活かされました。

また今回の団交ではお互い踏み込んだ内容の話し合いもでき、途中で委員長から、あえて「休憩」を提案して頂き、その間に「今までとは流れが変わってきていること」の共有があり、再度「何を勝ち取れれば和解できるのか」の確認がありました。その中で自分の納得できる内容(精神的・物理的)をその場で決定し、再開した団交にて委員長から詳細をお伝えして頂き7月末までには最終の回答をして頂くことで終了しました。

そして7月25日、その内容を全面的に踏まえた和解案の提示に至りました。この和解を勝ち取れたことには本当に感謝の気持ちでいっぱいですが、その要因には、必要と指示を頂いた論拠となる資料収集・作成を綿密に実行できたことと、やはり「組合」という大きな団結の力を良い意味で権力として相手側に行使できたことが大きかったと分析しております。

オフィス街のど真ん中での抗議行動のインパクトは想定以上でした。まさになかまユニオンの団結力が勝利に導いたと感じました。

この10ヶ月間、どういう展開になるのか、やはり裁判までしなければ解決しないのかと不安も多々ありましたが、ようやく止まった時計の針を動かすことができるようになりました。

皆様ありがとうございました。

利用者の前で罵声も

同じく手記を寄せていただきました。

新設のグループホームで働いて4年目になります。私は入社半年目から、施設長による意味不明なパワハラを受けてきました。施設長はお気に入りと毛嫌いする相手を作り、1ヶ月ほどで相手がコロコロ変わります。

「あなたのことをみんな嫌っている」「一緒に仕事をしたい人はいない」などと発言し、利用者さんの前で突然罵声を浴びせられることもありました。不穏にさせてはいけないと、ひとまず謝罪すると「俺の目を見て謝れ」と要求されました。私は90度腰を折って謝り、他の職員が「それ以上言ったらだめですよ」と止めると、施設長は「俺は施設長やねん。黙っておいてくれるか」と言いました。

口癖は「俺はそんなこと言ってない。記憶喪失ちゃうで」「社長のところに行こか?」でした。デスクの書類を叩き落とし、椅子を蹴り、顔を近づけて怒鳴るといった暴力的な行為もありました。他の職員がパワハラだと指摘すると、「パワハラって分かってる」と開き直りました。挨拶は誰に対しても無視しました。こうしたことが日常的に繰り返されていたのです。

一人の職員はパワハラによってドクターストップとなりました。それでも私は、いつか収まるだろうと我慢していましたが、ついに限界となりユニオンに相談しました。

団交で施設長の異動を要求

7月4日にファックスを送り、8月5日に団体交渉が行われました。

1回目の交渉には本社総務部次長、弁護士、エリアマネージャーが出席しました。井手窪委員長の一声で交渉が始まり、私たちの要望書には、施設長の異動と指導が記されていました。会社は全職員からの聞き取りを行い、パワハラがあったことを認めました。施設長を異動させることが明言され、驚きの全面勝利となりました。ユニオンの対応は素早く、本社の動きも早かったです。

その後も相談

その後も施設長のパワハラめいた言動や行動はあり、再度相談しました。しかし、弁護士であれば一度の決着で終わってしまいますが、組合はその後も守り、代弁してくれるのだと実感しました。結果として施設長には監視がつきました。

今思えば、もっと早く相談していればよかったと思います。9月1日から施設長が異動となり、これからは安心で安全、穏やかな職場になると、他の職員からも期待の声が上がっています。後に協定書も作成され、本当に感謝しかありません。

異動になった施設長は、カウンセリングを受けない限り、どこへ行ってもパワハラをやめられないだろうと思います。とてもかわいそうな人だと感じます。

私は同じようにパワハラに苦しむ人たちの力になりたいと思っています。そして、組合ユニオンへの恩返しとして、協力していきたいと考えています。相談からわずか1か月で、前代未聞の早期圧勝を得られたことに心から感謝しています。

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