パワハラ解決しました

健康保険傷病手当の手続きをしようとしない会社に手続きさせました

シングルマザーで一人息子を育てるYさんは、還暦を前にとある硝子建材の会社に転職しました。そこでパワハラ、モラハラに遭い、体調を著しく崩して出勤できなくなってしまいました。

「残業代目当て」と罵られる

 入社2日目に経験の無い業務につかされ、しかも担当も持たされて途方に暮れながらもなんとか頑張っていたYさん。しかし「残業代を稼ぐためにやっているのだろう!!」と他の社員の前で罵倒され、その後も絶え間なく罵声を浴びる日々が続きました。30年間していたパソコンのキーボードも手が震えて打てなくなり、食べられないし、眠れない日々が続きました。

心療内科を受診

 社長が喋っていても、社長の声だけが聞こえなくなり、Yさんは不安を感じて診療内科を受診しました。すると、鬱状態との診断書が出て、会社から1ヶ月の休職命令が出ました。その間無給だとのことだったので、会社に傷病手当の手続きをお願いしたところ、応じてもらえませんでした。会社の休職期間が1カ月から3カ月と短く、その間に手続きをやってもらえないと、働けないまま、傷病手当も受け取れず、職を失うという最悪の状態が迫ってきました。

知人に【なかまユニオン】を紹介される

 そこで知人に紹介され、なかまユニオンさんに相談に行き、組合員となりました。それまでは会社からの嫌がらせのような電話がYさんも含め、関係者にも頻繁にあり、おびえる日々でした。しかし、この日を境にユニオンがすべての交渉の窓口になりました。Yさんはとても安堵した様子でした。傷病手当の手続きも今までのトラブルが嘘のようにスムーズに進み、無事に受給することが出来ました。主治医の先生の指導のもとで、体調の回復に専念したいと、Yさんは治療に取り組みました。

泣き寝入りしてしまうところだったとYさん

 Yさんは、「個人一人ではとても太刀打ちできなかったので、泣き寝入りするしかなかったと思いますが、ユニオンの組合員になり、お力を借りたことでこれほど早く解決できたことに心から感謝しております。」と感想を寄せて下さいました。

(注釈:健康保険の傷病手当は、会社を退職することになっても同一疾病の休業について、最長1年半の間給付されます。ただ、初回の手続だけは、在職中に会社の協力を得てする必要があります。)

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