クイズ春闘最低賃金1500円に

【労働法をいっしょに学ぼう!】①最低賃金について知ろう《労働相談基礎知識クイズ》

この記事は、クイズ形式で基本的な《労働法》を、楽しく学ぼうというものです。

【問題:都道府県を跨いで働いた場合の、派遣労働者の最低賃金は、一体どうなるでしょうか?いっしょに考えてみましょう】

 大阪にある派遣会社と雇用関係にあるAさん。彼は兵庫県にある会社に派遣され働くことになりました。最低賃金は、どちらの都道府県のものが、適応されるでしょうか。
 

【答え】最低賃金は都道府県ごとに異なるため・・・

【回答】兵庫県の最低賃金が適用されます。

【解説①】適応される最低賃金は…ここ!

 派遣労働者は派遣先の最低賃金が、適用されます。日本は都道府県ごとに、最低賃金が異なっていますから、この場合Aさんは兵庫県の最低賃金で働くことになります。

※兵庫県の最低賃金は、2025年10月4日から時間額1,116円(改正前1,052円)に引き上げられました。この金額はパートタイマーやアルバイトを含む県内のすべての労働者に適用されます。

【解説②】都道府県と最低賃金の決め方や関係は?

 都道府県の最低賃金は、各都道府県の〈労働局長〉が、労使代表らで構成される「地方最低賃金審議会」の審議・答申を経て決定します。国の「中央最低賃金審議会」が示す引上げ目安を参考にし、総合的に考え、毎年10月頃に改定されます。

 地域ごとの実情を踏まえて”審議・答申が行われ、都道府県労働局長が公布する形が採用されています。都道府県で最低賃金が違うのは、生活費(家賃や物価)や企業の支払い能力、地域ごとの労働需給(人手不足の度合い)に差があるためです。各都道府県の労働局が実情に合わせて審議・決定しています。都会は高く、地方は低く設定され、公平性を保つ仕組みとされています。

最低賃金における問題点とは。

 しかし、最近では、地方も物価高で生活費は、都会と変わらない実情や、県境で県を跨ぐと最賃が異な るために、より最賃が高い県に、労働人口が流出するという問題があります。

 先日の【関西非正規春闘・京都行動】においても、話に上がったのが大阪と京都の最低賃金の違いです。《京都中小企業同好会》および《京都経済記者クラブ》の会見において解説された内容です”現在京都府の最低賃金は1,121円、大阪府は1,177円で、時間額に55円の格差があります。貴重な労働力の流出が起きています。”

コミュニティ・ユニオン関西ネットワークでは、体力がない中小企業が賃上げするための具体的な提案や、関係機関:府知事への要請行動などを行っています。ぜひ詳しい記事をご覧ください。

コミュニティ・ユニオン関西ネットワークは、最低賃金は全国どこでも1,500円に!を目指して日々活動しています。なかまユニオンも参加し、速やかに全国一律1,500円に!を掲げています。

 時給1,500円とは、フルタイムで働いて”手取り20万円”程であり、最低限と考えられます。日本の最低賃金は先進諸国に比べ、群を抜いて低額であり、京都総評が毎年、実体経済に基づいて調査をする《必要経費》は、昨今の物価高騰を反映して、実際には《時給1,900円》が、人たる最低限の生活を維持するのに必要という試算もあります。

【余談】昨年の最低賃金の上り幅はどのくらいだったのか?

最低賃金は、8月頃に《中央最低賃金審査会》から地方最低賃金審査会へ、引き上げ額の目安が提示され、目安を参考にしながら、地域別最低賃金の金額を“どのくらい上げるか”審議を行い決定します。審議をもとに25年は、63円の最賃引上げ、最低賃金は1,177円になりました。全国平均は66円増で、すべての都道府県で、最低賃金が千円を超えましたしかし、物価高を乗り越えるためには、まだまだ大幅な賃上げが必要です。これからも最低賃金は1,500円(若しくはそれ以上)を目指して、邁進してまいりますので、なかまユニオンを応援してください!興味があればぜひ一度相談してくださいね。

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