セクハラ・パワハラ許さない!

サンデーペイント裁判開かれる

10月21日、サンデーペイント株式会社( 肥田雅範 社長 大阪市)パワハラ事件の弁論が、大阪地裁506号法定で行われた。なかまユニオンサンデーペイント分会のAさん(57)が、永年に渡って行われてきたパワハラに対して訴訟を起こしている。

サンデーペイント株式会社は、大日本塗料株式会社の家庭用塗料部門を担当する販売会社だ。Aさんは1987年に同社に営業で入社したが、上司からパワハラを受けたり内勤になってからは倉庫への遠隔地配転や仕事を取り上げられたりしてきた。Aさんは2004年にも同社に訴訟を提起して敗訴したが、訴訟提起直後に与えられた業務を今日まで同社で担当してきた。

2012年頃から上司になったM部長に事務所で罵声を浴びせられるようになり、化学系の個人組合に加入して団交を行ったが、会社の攻撃が激しくなり「業務指導」と称して呼び出されて複数名の上司から人格攻撃を受けて「適応障害」を発症したもの。

今回の裁判はこのことについて会社に安全配慮義務違反で損害賠償を求めたものである。会社の攻撃が緩やかになったのでAさんは同組合を脱退して、会社からの新なパワハラには専ら社内ヘルプラインを利用したが、期待した結果は得られなかった。

2016年頃からはAさんに対して会社は不当に始末書を提出することを要求してきたので、「なかまユニオン」に加入して団交で始末書提出を徹回させた。

その後もAさんは団交で過去のパワハラに対して会社に謝罪を求めてきたが、会社が認めないので訴訟を提起した。Aさんの主張する核心部分は2012年10月の面談の音声データで、M部長の「給料に手を入れて降格する。」やT課長の「あなたの子供があなたみたいだったら飯食わせますか?」などの発言を問題にしているが、会社は合理的な説明ができていない状況である。

会社の反論を待って次回口頭弁論は12月2日11時30分に行われるが、その後は会社側の証人尋問に誰が出るかというのが問題になってくる。写真は裁判後の報告集会。10月21日。

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