不当解雇は許さない

ワツコ事件の証人調べが終了

                               

 解雇から2年

 7月8日のことになりますが、ワツコ㈱試用期間解雇事件の証人調べが行われました。

 Aさんを試用期間不当解雇したワツコ(株)は、団交を20年6月に一方的に打ち切り、地位不存在確認請求の労働審判を20年7月に京都地裁に申し立てました。応訴する形で20年10月に地位確認訴訟を大阪地裁に提訴して裁判が始まりました。以来、裁判が継続され、途中何度も和解の話が出ましたが、会社側の提案には首をかしげざるをえず、この日の証人調べを迎えました。すでに解雇から2年が経過しました。

 7月8日には、Aさん家族、多くの組合員、支援者に傍聴参加いただき、交替での傍聴をお願いしなければならなくなりました。

 誘導尋問と誤導に終始

会社側証人は、団交を一方的に打ち切った実行者加藤執行役員とAさんの直属上司だったマネージャー。会社側岡崎弁護士は、禁止されている誘導尋問、誤導尋問を繰り返し、Aさんの代理人波多野弁護士から再三指摘されただけでなく、裁判官からも注意されました。反対尋問では、会社が内容証明でAさん宅に送付した「ご連絡」に「労災と認定された場合は、労働基準監督署と連携し、適切に対応する」との記載があるが、会社は何か適切な対応をしたかとの質問に加藤執行役員はまともに答えることができないなど、自信のない答弁に終始しました。不当労働行為や労働委員会命令「誓約書」の手交についても追及していただきました。

歯切れの良い証言

Aさんの尋問の際には傍聴席に緊張感が走りましたが、当のAさんは冷静でした。團野弁護士からの要点をつく歯切れの良い質問に、明瞭に返答します。会社側岡崎弁護士の不規則反対尋問にもたじろぐ様子はありませんでした。

 7月26日ですんなり解決するとは思えません。今後ともご支援をよろしくお願いします。

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