支援・共闘・連帯活動社会を変える組合の行事

闘えば勝てる!熱い中之島メーデー

「戦争やめろ!上げろ賃金!」のポテッカー

 参加者600人前後で開かれた今回の第94回中之島メーデー。絵に書いたような五月晴れの下、先の選挙で5選を果たした木村真議員を始めとする議員、職場復帰を果たした全東リ労組、連帯労組の逆転勝利判決など、報告を聞いて元気が出る中之島メーデーでした。 

 なかまユニオンからは、20名ほどがメーデーに駆け付けました。

 今回のテーマは、「戦争やめろ!物価高に負けない賃上げを!」でした。冒頭の主催者あいさつでも「世界では労働者が大規模なストライキによって賃上げを獲得している。しかし、日本では大規模な産業別ストライキを行えていないのが現状。今こそ日本の労働者が立ち上がって大規模なデモを行わなければならない!」と熱く語られていました。

 大阪労働者弁護団からは「小さな形でも相談に乗って労働者の協力をします。」というアピールがあり、自治体議員の当選報告が相次ぎ、繰り上げ当選した大椿裕子参議院議員からは「まともな社会にするために労働者の権利を守る!」「非正規労働者もみなさんの力で議員になれる!」「一週間のゼネストで社会は変えられる!」など発言が続き盛大な拍手が鳴り響きました。

大椿裕子議員

 また、労働者アピールではなかまユニオンから全東リなかまユニオンが、非正規5人解雇問題から長い戦いの末、正規労働者として職場に復帰したとの報告があり、闘えば経営者や、国に勝利できるんだと熱い報告が続きました。集会参加者は、冒頭と終了間際に「戦争やめろ!賃金上げろ!」「なんとかせえよ!物価高」のポテッカーを一斉に掲げてアピールしました。集会後は、中之島公園から大阪駅までデモ行進を行ないました。最後まで熱いメーデーでした。

第94回中之島メーデーアピール

ここ、中之島の地で、私たちは生きるために闘う決意を新たにした。

私たちは、声を大にして叫ぶ。

私たちは、経営者の奴隷でも、家畜でもない。

私たちは、国家に奉仕するロボットでもない。

私たち労働者こそが、この社会の主人公だ。

本年3月6日、激しい権力弾圧と闘う連帯労組関西地区生コン支部は、大阪高裁で産業別労働運動を全面的に認める画期的な逆転無罪判決を勝ち取った。検察は上告を断念。判決は確定した。

同じく3月27日には、なかまユニオンに結集する東リの非正規労働者たちが長い闘いを経て、多くの仲間に見送られながら正社員としての職場復帰を勝ち取った。

この二つの出来事は、労働者が労働組合に結集してあきらめずに闘えば、自らの権利を取り戻し、尊厳を守ることができるという事実を示している。

日本では、数十年もの間、賃金水準が上がっていない。これは「先進国」と言われる国々のなかでは唯一と言っていいほどの異常事態である。さらに、コロナ禍とロシア・ウクライナ戦争などによる物価高・エネルギー価格高騰が労働者の生活を直撃している。

世界では、こうした事態に対し、「物価高を上回る賃上げを」と要求して各国の労働組合が数十万人規模のストライキに立ち上がっている。しかし、残念ながら、日本ではこうした切実な声を大きな闘いに転化できていない。

また、本来、労働者の生活を保障しなければならない政府は、大企業の利益代表に成り下がり、彼らの権益拡大のためには近隣国との戦争も辞さないと、戦争準備を着々と進めている。そして、「軍備増強のためには増税も不可欠」と数十兆円に上る血税を庶民から吸い上げようと画策。政治の実権を握っている自民・公明、そして、それを実質的に支え、さらに極端な新自由主義を推し進めようする維新、彼らには、日々食べていくのがやっとという労働者の姿など、全く目に入っていない。

生きることがつらい、生きることが苦しい、こんな社会とは今すぐ決別しよう。

そのために、今こそ労働組合に結集し、闘おう。

私たちは、誓う。

おかしいものはおかしいと声を上げることを。

自らの権利と使命を自覚し、この社会に溢れる不正義と不条理、差別と徹底的に闘うことを。

一握りの「勝ち組」と圧倒的多数の「負け組」を生み出すこの間違った社会のあり方を批判し、自らの闘いで目の前の現実を変えていくことを。

生き生きと働くことができる職場、若者が働きたいと思える産業をこの手で実現することを。

あらゆる戦争に断固反対し、日本が決して戦争の当事者にならないよう全力を尽くすことを。

本日、私たちは中之島の地から、全国、そして万国の仲間に呼びかける。

団結し、ともに闘おう、道は必ず拓かれる。

第94回中之島メーデー参加者一同

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