2025年3月16日、大阪府箕面市にて、なかまユニオン神明会ラ・アケソニア分会が主催する抗議デモが行われました。デモの目的は、介護職場の改善を求め続けてきた渋谷国彦氏の不当な雇止め撤回を訴えることです。渋谷氏は、19年間にわたり介護職・ケアマネージャー・支援相談員として勤務し、定年後の嘱託雇用を期待されていましたが、法人側はこれを拒否しました。法人には、定年を越えて働いていらっしゃる方が何人もいます。
介護職場の問題と雇止めの背景
現在、介護職場は慢性的な人手不足に悩まされ、賃金も一般企業より約9万円低い水準です。その中で、渋谷氏のような経験豊富な職員が不当に雇止めされることは、利用者や職員にとっても不利益となります。特に神明会では、過去に未払い残業代の請求や就業規則の改悪に対し、分会が団体交渉で改善を求めてきた経緯があり、今回の雇止めは分会活動の妨害に他なりません。
デモの様子と「(医)神明会による渋谷氏の雇止め撤回と職場改善活動を応援する会」の結成

デモは箕面市・木戸ヶ池緑地にて開催され、13時に集合し、13時30分に出発しました。あいにくの悪天候でしたが、なかまユニオン以外にも木村真豊中市議、中西とも子箕面市議、連帯労組関西ゼネラル支部、大阪全労協、ケアー・ワーカーズユニオンなど40名以上の方が参加し、神明会の老健施設ラ・アケソニアまで、デモ行進しました。参加者は「雇止めを撤回せよ!」と訴えました。
その後、15時から「(医)神明会による渋谷氏の雇止め撤回と職場改善活動を応援する会」の結成集会が箕面市立船場生涯学習センターで開かれました。
応援する会は、渋谷氏の雇止め撤回と職場環境の改善を目的とし、広く賛同者を募っています。年会費制(一口2,000円)での支援も受け付けており、より多くの人々に介護職場の現状を知ってもらうことが狙いです。
共同代表(呼びかけ人)
応援する会の結成には、以下の方々が共同代表(呼びかけ人)として名を連ねています。
- 中西とも子(箕面市議会議員)
- 木村 真(豊中市議会議員)
- 西山 直洋(おおさかユニオンネットワーク代表)
- 普門 大輔(弁護士)




今後の展望
渋谷氏の雇止め問題は、単なる個人の雇用問題ではなく、介護職場全体の働き方改善につながる重要な課題です。「(医)神明会による渋谷氏の雇止め撤回と職場改善活動を応援する会」やなかまユニオンは、今後も団体交渉や法的手段を含め、引き続き雇止め撤回を求める活動を継続していきます。
この問題に関心を持ち、支援したい方は、なかまユニオン(06-6242-8130)までお問い合わせください。