春闘最低賃金1500円に

「一人からでも非正規春闘を!関西の集い」を開催しました。

一人からでも大きな賃上げ

 2月24日、総合サポートユニオンの青木耕太郎共同代表に大阪まで来ていただいて「一人からでも非正規春闘を!関西の集い」をPLP会館で開催しました。連帯ユニオン関西ゼネラル支部、北大阪ユニオンと実行委員会を結成して開催しました。非正規春闘の運動は、昨年から開始され少人数の組合員でABCマート(5000人の6%賃上げ)のやスシロー(東京店舗で時給200円の賃上げ)などで大きな賃上げを勝ちとりました。16の個人加盟ユニオン組合員数300名で始まった運動は、今年は20ユニオンと生協労連などが参加し組合員数で3万人、交渉先企業に在籍する30万人の労働者に影響を与える運動になっています。

なぜ、賃上げできるのか?

なぜ、大きな賃上げをかちとれるのか、その神髄は「職場で支持され、社会的に支持された要求は実現する」ということでしょうか。

非正規春闘の交渉力(要求の根拠)として青木さんは、6点挙げます。

①「生活給」要求としての賃上げ:インフレ分を賃上げしなければなりません。生活費調査が活用できます。

②「仕事給」要求としての賃上げ:能力・責任・経験などに応じた賃上げを求めます。「自分のやっている仕事に賃金が見合ってない」という思いは、職場で共感を呼びます。パート労働者が最低賃金の上昇に伴って新人に追いつかれるというような例が多くみられます。古参のパート労働者は、経験や責任に見合った賃金をもらっていないと感じます。

③地域相場を意識した賃上げです。「人手不足」を背景に人を集めたい経営者に対して、「地域の他社はこれくらい出してますよ」という話は説得力を持ちます。

④同一労働同一賃金(均等待遇)を根拠とした賃上げ要求です。これは、場合によっては裁判に発展する要求です。

⑤不利益変更や準備時間の不払い・〇分切捨てなどの是正を求める要求です。

⑥会社のもうけを分析して、吐き出すように要求します。

統一行動とストライキ

社会的注目を集めるためは、各労組の統一行動とストライキが重要です。

「ストライキのハードルが高くて…」という当然の質問が出ましたが、ABCマートの場合は、15分間のストライキ2回をマスコミ報道やSNSで大宣伝し社会的注目を集め、会社の譲歩を引き出しました。業務の終了時に15分早く帰るというようなストライキは、十分実行できそうです。

 なかまユニオンの組合員にはなか卯で「10年働いても最低賃金以外に10円しか上がらない」という労働者がいます。共闘しながらぜひ、賃上げを実現したいです。

 

 

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