解決しました辞められない

家族が亡くなってもまともに休めない飲食チェーン店を、無事退職できました

 Oさんは関西では有名な飲食チェーン店にて、4年近く働いていました。高校新卒正社員の募集に応じたのに、アルバイト採用とされ、1ヵ月連続勤務も度々あり、休日も不定期でいつが休日かも直前まで分からないような勤務が続いていました。

「休みが欲しい」と申請しても拒否され続ける

 休みが欲しいと店長に言ったOさん。「雇われているのに偉そうなこと言うな」「自分が休みを左右するな」などずっと言われ続けていました。さすがに心が折れてしまっていました。そして、体調など悪い時は、「体調管理できていないなら邪魔」「そんなのは自分が悪い」など言われました。休みにしてもらえず、他店舗にヘルプに行かされていました。

祖父が亡くなっても働かされ続ける

 シフト上、朝から夜と書いてあり、休みがいつ取れるかわからず、「次の日休み」と前日に言われたり、「今日は早く帰れ」と言われ続けていました。プライベートな時間も作れない状況でした。

 新潟の実家の祖父が亡くなった時も「3日で帰って来い」「お前に関係ないだろ」と酷いことを言われました。Oさんが心の整理をつけたくて「もう2日休ませてほしい」と言いましたが「知らんわ。帰ってこい」と言われました。新潟から大阪まで帰ってきて、そこから休みがなく働かされ、今年の1月に倒れてしまいました。熱や頭痛で働けなくなっていたOさん。しかし、電話をすると無視され続け、仕事では冷たくされました。

限界だから辞めたい

 限界が来て辞めたいと相談をすると、「人がいない」「前に渡した休業補償全額返せ。」などと言われました。Oさんが「なら、車の免許を取りたいから休ませてくれ」と言うと「お前に必要ない」「車もないのに必要か?」など言われ、全否定され続けていました。

退職届を送る

 他のアルバイトはよくて自分だけそういう扱いにされ、なんだこの差別はと思い、ネットで検索し「なかまユニオン」を探し、電話をしました。労働組合に相談したところ、「辞められます。」と言われて、初めは「え、明日から行かなくていい?」など半信半疑だったOさん、なかまユニオンに加入し、退職届と26日分の有給休暇届けを書いて、労働組合の名前で会社に送りました。2日後、会社から「全部認める」とFaxが届き、驚いた様子でした。そして無事に辞めることが出来ました。

これからの事:自分の命には代えられないから

 今ではようやく落ち着くことができ、一段落できているそうです。

 Oさん「あの時本当に辞めなかったら、今年も休みがなく倒れていたと思います。さすがに自らの命に代えられないので、とても良かったと感じております。これからは、正社員で働くける場所がある新潟に戻ることも考えておりますが、とりあえずお金が少し溜まってからでも良いかなと思います。そのために今を考えながらやれることから取り組んでいこうと思います。」

これからの事はゆっくり考えていこう、とOさんは仰いました。

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