
要求書を提出
21日、大阪市内を走るオンデマンド・バスで働く労働者が、5%の賃上げや一時金(ボーナス)の格差の是正を求める要求書を大阪メトロに提出しました。この日要求書を提出したのは、労働組合なかまユニオンの「大阪メトロ・オンデマンドバス分会」の代表者たちです。分会代表者たちは、事前に電話したうえで大阪メトロ本社を訪問し、大阪メトロ人事部労政課長に、『労働組合結成通知ならびに団体交渉申入書』を提出しました。労政課長は、「内容を検討したうえで回答します」と回答しました。
オンデマンドバスとは
オンデマンドバスとは、利用者の予約に応じて運行する乗合型の公共交通サービスのことです。大阪市内でオンデマンドバスと塗装したワゴン車を見る機会も増えてきました。オンデマンドバスは、大阪メトロが設置していますが、運営は東成営業所は大阪メトロの関係会社である大阪シティバス株式会社、森之宮営業所と港営業所はOM(大阪メトロ)タクシー株式会社が運営しています。将来的には、OMタクシーに一本化するようです。
ひどい格差が
オンデマンドバスの運転手は、「大阪メトロの正社員」として募集されています。しかし、その労働条件には、大きな格差があります。基本給が26万円または、28万円で募集され、賃上げも退職金もないことになっています。オンデマンドバスの労働者が一番怒っているのは、一時金(ボーナス)の格差です。大阪メトロの他の社員には、年間5.1ヶ月の一時金が支給されますが、オンデマンドバスの労働者に支給されたのが、2024年夏で30万円、冬も30万円(いずれも税込み)でした。その他の社員の半分以下というひどい格差です。

格差是正に向け、労働組合を結成!
このようなひどい待遇格差を是正するために、「大阪メトロ・オンデマンド分会」という労働組合が結成され、要求書を提出し団体交渉を申し入れました。
企業は、労働組合からの団体交渉の申し入れは、正当な理由なく拒否することはできません。また、単に形式的に交渉に応じるということではなく、「誠実に」交渉することが義務付けられています。また、交渉をしても合意が成立しない場合は、ストライキ、抗議集会、デモなどの団体行動を行う権利も労働組合に認められています。
オンデマンドバスで働くみなさん、多くの組合に入ってないみなさん、ぜひ、なかまユニオンに入って、賃上げ交渉をしましょう。ホームページからでも加入できます。
大阪メトロへの申入書の回答締切日は、1月31日です。今後にご注目ください。
(要求書は、下の文書の3ページ目に)
