セクハラ・パワハラ許さない!

有限会社近藤豆腐店の天理宣伝

 11月14日、有限会社近藤豆腐店の地元、天理駅で宣伝行動を行いました。近藤豆腐店は、セクハラ事件の解決のために労働組合と結んだ労使協定を無視、何の協議も行わないまま、被害者を配転し、出勤不能に追い込んでいます。街ゆく人からは「あの近藤豆腐店が」「ひどいねえ」と驚きの声がよせられました。

労使でセクハラ事件を解決

セクハラ事件の発生

 事の発端は、同社の製造工場で働いていた女性労働者が、2018年11月と2019年3月、2度も同じ男性従業員2人組から、突然体をなでまわす等のセクシャル・ハラスメントを受けたことです。女性労働者は、非常に危険を感じたので、なかまユニオンに加入し団体交渉を行いました。この団体交渉の結果、問題解決の合意に至り、2019年12月に労使協定を結びました。

セクハラ防止の労使協定


 結んだ内容は、セクシャル・ハラスメントの防止策として「必要なく加害者2人が私に近づかないこと」や「職場でのハラスメントの学習等を継続して行うこと」などを定めました。
 更に女性労働者の「これまでの勤務形態を変えないこと」や「身分、勤務地等労働条件に関しては労使が誠実に協議し、合意の上実施すること」等も定めました。
 このことにより女性労働者は製造現場で何とか安心して仕事に励むことが出来ることになりました。

問題の再発

協定無視の配転強要


ところが、昨年2020年11月会社は、セクシャル・ハラスメント共犯者の男性従業員が会社を休んだが、その原因が、女性労働者の態度が原因で鬱状態になったことだと決め付けてきました。女性労働者と挨拶が何度か出来なかったことや、女性労働者が終礼に何度か出なかったことを気に病んで、鬱状態になったというのです。

 その責任を取って、部署を異動しろと命令してきました。その異動部署がセクシャル・ハラスメントの主犯の男性従業員と頻繁に近づかなければならない部署です。

 女性労働者には何の聞き取りもなく、いきなり呼び出され、まさに「寝耳に水」の出来事でした。
 社長、工場長の2人がかりで他の従業員にも筒抜けの状態の事務所内で1時間以上も女性労働者を責め立てました。パワー・ハラスメント以外の何ものでもありませんでした。

出勤不能に


 女性労働者は、次の日からショックのあまり、寝込んでしまい、心療内科にも通う羽目になりました。女性労働者はセクシャル・ハラスメントの主犯と接触が増える部署に行くことを考えるだけで体調が悪くなり、出勤不能となっていました。 

団交の一方的打ち切り

 その後会社は、3回の団体交渉に応じたきり、女性労働者の体調を悪化させたことに謝罪も一切なく、異動の撤回もしませんでした。
 そして会社は「双方の主張は平行線」として、団体交渉そのものを拒否し、休職期間が切れることを理由に8月5日、一方的に退職通知を送ってきました。 

 奈良県労働委員会に救済申し立て


 このように会社が行った、組合との協定無視、団体交渉拒否、組合員への不利益取り扱いについては、労働組合が禁止する不当労働行為にあたりなりますので、奈良県労働委員会に救済申し立てを行っています。

 多くの市民が注目

 天理駅で宣伝行動では、多くの市民からの注目を集めました。「近藤豆腐店は知っている」「経営者のお父さんを良く知っている」「スーパーで売っている」などの声がいくつも上がり、知名度の高さを示していました。それだけに、市民の驚きも大きく、当事者の訴えに足を止め聞き入ったり、長時間話し込む人が何人もいました。

 近藤豆腐店は、一日も早く態度を改め、問題解決をして被害者を職場に戻すべきです。解決まで行動を続けます。

 

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