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「使いやすい労働センターに」おおさかユニオンネットワークが申入れ

 1月16日、おおさかユニオンネットワーク(西山直洋代表)は、エルおおさか(大阪府立労働センター)が労働組合の使用が不便になってきている問題について申し入れを行いました。

 おおさかユニオンネットワークは労働組合の共闘組織であり、加盟する各組合の自主性を尊重したうえでの相互交流、労働争議の支援活動、政治的社会的な課題での共同行動などを積み重ねてきました。結成してすでに30年を超えました。おおさかユニオンネットワークおよび各労働組合は、組合大会をはじめ講演・学習会や各種会議でも「エルおおさか」を頻繁に利用しています。

改善要望を提出

 しかし、2021年7月の「表現の不自由展」(裁判含む)以降、利用しにくい状況が続いています。例えば、使用の企画書を提出させ審査する、使用の都度「組合行事として使用します」などの誓約書を提出させる、使用料の減免措置を長年の慣行を無視して労働組合主催の行事に狭く限定するなどです。そこで次のような改善要望を提出しました。

1.エルおおさかで利用者番号を登録済みの労働組合については、南館5階ホール及びエルシアター等貸し出すときに「企画書」の提出を撤廃すること。

1.上記事案の企画書を出していても催し内容等を審査しなくてはならない理由とこの審査を通らなければ使用できない仕組みを撤廃すること。

1.エルおおさかを利用するときに、毎回、登録済労働組合にもかかわらず誓約させる行為(労働組合に必要な会合である等を記入させる行為)などを撤廃されること。

1.エルおおさかの利用等、運営責任は、大阪労働協会にあるとしても、府立労働センターとしての最終責任は大阪府であるという認識でよいのか否か。

1.労働センターであるゆえ、労働者・労働組合が利用しやすい施設とし手続き等の簡素化(登録済労働組合等の)をおこなうこと。

驚くべき大阪府の回答

 これに対する大阪府(商工労働部雇用推進室労働環境課)の回答は驚くべきものでした。回答要旨は、エルおおさかの運営は大阪府ではなく、一般財団法人大阪労働協会がやっている。なぜ企画書の提出を求めているなどの現状は把握していないというものです。

 企画書を提出させ審査をするということは検閲にも該当するような行為であり、労働センターの設置の趣旨から大きく逸脱しているのではないでしょうか。運営は任せているから内容は関知しないというのは、全く無責任な対応と言わざるをえません。

 おおさかユニオンネットワークとして、改めて実態把握をしたうえで回答するよう申し入れて要請を終了しました。

 

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